開幕
気付いたら俺は何となく夏だった。
オープニング曲はNUMBER GIRL/透明少女で始まりました。皆さん夏競馬はいかがでしょうか。
僕は毎週ぼえ~と外しながらも楽しんでいます。夏競馬ってやっぱり良いですよねえ。
G1の合間の小休憩だなんて一切思えない熱気と興奮。
この夏だからこそ狙ってくる子、この夏だからこそ勝ちを狙える子。
そんな子たちがこぞってバチバチとその熱を捧げていく、その様子がたまらなく尊いのです。
今回、調教で見ていこうとも思ったのですが、調教だけで見なくて愛情一つで買ったっていいと思ったんです。
さぁて、気になる子をつらつらと、酒の肴になるように飲みながら読んでもらいましょうかね!
フリッカージャブ
下から繰り出されるジャブ、腫れやすく見えないところから繰り出される間柴の真骨頂。
このフリッカージャブ…すみません、はじめの一歩じゃないんですね!?
フリッカージャブが西園翔太厩舎所属であることは周知の事実ではあると思いますが、西園翔太先生はあの西園正都先生のご子息です。
西園正都厩舎と言えば、徹底的な坂路調教を行っており、看板となる子は前に行って粘りこむ子が多く、その圧倒的な姿に魅了されることが多かったですよね。
西園翔太先生は、そこで調教助手として経験を積み、調教師としては2022年にデビュー。
お父さんと瓜二つと言える栗東坂路調教を施してきて、まさにその面影を感じるんですね。
そんな調教を施されたフリッカージャブですが、前走より全体時計を短縮し、終いは少々かかっても、11.9という抜群の末脚。
ハンデを背負われても通過点というような意気込みを感じますし、ここで手を抜くような仕上げではありません。
少しでもオッズが甘くなるならありがたいと思うばかりで、よもやここを落としたら次が更に楽しみになるくらいです。
想いを乗せて買いたい子なんですよね。
アメリカンビキニ
週中。まだ鞍上が未定のことでした。アメリカンビキニの鞍上が○○となっていて未定。
「あーまだ決まっていないんだなぁ」とぼんやりと眺めつつ、仕事にいそしんでいました。そのあと、そういえば鞍上決まったかなとふと、ネット競馬を開くと…。
酒井学
とデカデカと書いてあるじゃあないですか!!(デカくなかったです普通でした)
酒井学。個人的には調教職人の一人で、須貝厩舎を覗くと大体のケイコは彼がつけています。
ベテランの一人に数えられ、先ほど触れた西園正都厩舎に所属したこともあり、あの名馬メイショウフンジンの主戦でもある彼。
斤量としては50kgを切ったハンデ戦にも乗れる数少ない中の一人でもあります。
そんなところからも彼を「ハンデ戦の鬼」と形容する方々がいて、僕もその一人でございます。
前に行って粘りこむ競馬をさせたときや、後ろから徹底的に追い込ませる極端な競馬も上手く、馬に対する愛情の深さも一級品で知られますよね!ね!!
さて、アメリカンビキニというより酒井学騎手ばっかり触れているのですが、アメリカンビキニの調教はとても良かったと思います。
斉藤崇史厩舎で増えてきたポリトラック追切で、4ハロン追いながら、最終は馬なり10.9秒。
時計の出るポリトラックだけにそれを鵜呑みにすべきではないのかもしれませんが、併せた僚馬にクビ差遅れ。
何故かその遅れが個人的に良くて、「抜かす必要が無かった」馬任せの追切を気分よくさせたうえで「馬なり伸びる」わけです。
ビビビビビと感電するかの思いでした。酒井学さんのインタビューは年に一回健康のために見たいじゃないですか。
夏競馬だったらそんな想いも叶えてくれるのだと思うんですよ。
ましてや、小倉2週目、内が使えるはずですし、重馬場となったらダートを走れるアメリカンビキニにチャンスが向くと思えるじゃないですか。
希望?懇願?知ったこっちゃないっすよ!買いたいんですからしゃあないです。
イツモニコニコ
イツモニコニコ、田中健。
このコンビが大好きでした。田中健騎手の最終騎乗、勝利で終えたのがまさにこのイツモニコニコでした。
なんていい名前なんだろう、なんて素敵な子なんだろう。
この子、とっても器用な子なんですよ。先行して良し、差して良し。
能力が足りていないと思われるんですけど、やっぱりその器用さを買ってあげたいなあと思いますし、そのイツモニコニコに乗るのもイツモニコニコしている藤懸騎手。
スズハロームの追い込み一気は記憶に新しく、何故かその豪快な姿が今回被ったんですよね。
結果的に、重賞の速いペースに乗れなくて後方にいるだけになるのかもしれません。
それでも、その気持ちを乗せて末脚を伸ばしてくれるような姿があっても良いんじゃないか、そう思います。
調教は減速ラップでありながら、前走よりも上昇しているように思います。
とはいえ、普段の調教買いからすると一段ズレる印象ではあるんですよ、だから今回。
調教で見ない、気持ちで買う
ことにしました。
妄言のような一言
結局、競馬を当たった後どんな自分になりたいかと言ったら、ニコニコしている姿なんじゃないのかと、そう思ったんです。
いつもニコニコしている人には、幸運が訪れる、これは真意だと思うんですよね。
ぼくは宮沢賢治が好きなのですが、宮沢賢治の書く文章は徹底した無償の愛がそこにあるんです。
「欲は無く、決して怒らず、いつも静かに笑っている。」
この一文、いつでも忘れない一言で、究極の滅私である表現が「雨ニモ負ケズ」だと思っています。
雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち、欲は無く、決して怒らず、いつも静かに笑っている。
もっと感情を出せば良いのに、とも思うのですが、どんな時でも健康で、いつも静かに笑っている。
そんな一文が今回のテーマになったんですよね。
ニコニコしていたら幸運になるのかというよりも、幸運になる努力をしたからニコニコしているのかもしれません。
努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし、成功した者はすべからく努力しておる。ーはじめの一歩 鴨川会長
報われるためだけに努力をしているわけでもないけれど、一縷の望みをかけ、その一瞬をつかみ取るための努力。
いつも静かに笑っている人が弱いだなんていう人は居ないのだろうと、そう思ったんです。

