“あと一歩届かなかった馬”が走るレース|NHKマイルCを再現性で読む

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こんにちは。NHKマイルカップですね。

このレースは毎年、「荒れる」「難しい」と言われます。

実際、その通りだと思います。1番人気は過去10年で【1-2-1-6】。2番人気も近年は信頼度が下がっていて、毎年のように6番人気以下が馬券に絡む。

ただ、アルデとしては、ここを“難しい”だけで終わらせたくありません。

なぜ人気馬が崩れるのか。
なぜ条件が噛み合った馬が浮上するのか。

そこに再現性があるかを見ていきたいレースです。

まず、このレースで最低限ほしいのは、「重賞で通用した実績」と「安定して崩れない基礎能力」です。

過去の勝ち馬を見ると、通算連対率60%以上、なおかつ重賞連対歴を持つ馬が中心。今年だと、ダイヤモンドノット、カヴァレリッツォ、ロデオドライブあたりは、まずこの土台をクリアしています。

そのうえで重要になるのが、“どの馬が今回の東京1600mで能力を出しやすいか”です。

NHKマイルCは、ただ強い馬を買うレースではありません。

東京芝1600mは、長い直線と高速決着によって、「最後に脚を使えるか」が強く問われるコースです。実際、差し・追込が馬券内の約7割を占め、上がり1〜3位の馬に好走が集中しています。

だからこそ、前走で能力を全部使い切った馬より、“あと一歩届かなかった馬”の方が狙いやすい。

過去10年でも、前走勝ち馬は【1-0-1-36】。対して、前走0.0〜0.2秒差負けだった馬は【6-6-5-31】です。

これは偶然というより、「前走で負けたことで、今回の条件替わりで能力を再出しやすい」という構造に見えます。

その意味で、今年かなりNHKマイルCらしいのはロデオドライブです。

NZトロフィー2着。0.2秒差負け。上がり最速歴あり。

このレースで走る条件がかなり綺麗に揃っています。

もちろん、東京コースは初めてという不安もあります。

ただ、アルデ的には、その“不安”があるからこそ期待値が生まれるとも考えています。

全員が安心して買える馬は、基本的にもう市場に織り込まれているんですよね。

ダイヤモンドノットは、能力そのものはかなり高いと思います。

京王杯2歳S、ファルコンSと重賞2勝。特に前走ファルコンSは、淀みないラップを押し切っての勝利という内容だけなら世代上位です。

ただ、NHKマイルCは、“能力証明レース”というより、“能力再現性レース”に近い。

そして、ファルコンS勝ち馬は過去10年すべて着外。このデータを見ると、1400mで完成度を見せた馬が、そのまま東京1600mで同じ形を再現しにくい可能性はあります。

もちろん、川田騎手との相性も含めて軽視はできません。

ただ、「強いから買う」だけでは少し危険なレースだとも感じます。

カヴァレリッツォは、かなり扱いが難しい馬です。

朝日杯FSを勝った2歳マイル王。前走皐月賞13着で人気を落としそうですが、距離延長と休み明けを考えれば、そこまで悲観する内容ではありません。

この馬の良さは、馬場や展開への対応力です。高速馬場でもタフ馬場でも大きく崩れにくい。先行も差しもできる。

つまり、“レースが壊れても自分の形を残せる馬”です。

一方で、突き抜けるほどの決め手があるかと言われると微妙な部分もあります。

だからこそ、この馬は「1着固定で信じる」のか、「崩れにくい軸として扱う」のかで、馬券の組み方がかなり変わるタイプだと思っています。

追い切りで最も良く見えたのはエコロアルバでした。

馬なりで5F65秒1の自己ベスト。終い11秒1の加速ラップ。久々でも仕上がり面の不安は薄く、むしろ状態はかなり良さそうです。

現時点では、“能力上位だから買う”というより、“調整過程の良さから浮上してきた1頭”という印象です。

人気とのバランス次第では、面白い存在になりそうです。

ギリーズボールも気になります。

フィリーズレビューを10番人気で差し切った馬ですが、このレースらしく、しっかり後ろから脚を使えるタイプ。マイルが少し長い可能性はありますが、東京替わりで末脚がハマる余地はあります。

今年のNHKマイルCは、「どの馬が一番強いか」を競うレースというより、「どの馬がこの条件で能力を再現できるか」を見極めるレースだと思っています。

アルデでは、“当たったか外れたか”だけではなく、「なぜその馬を買ったのか」を重視しています。

人気だからでも、名前でも、雰囲気でもない。

前走内容と条件替わりに、再現できる根拠があるか。

NHKマイルCは、その思想がかなり試されるレースだと思います。

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